
心の湯治旅とは
「下風呂温泉郷 心の湯治旅」とは湯治を主目的とした旅行プランです。本プランでは昔ながらの湯治を体験しつつ、津軽海峡の海の幸や昭和の風情が色濃く残る町並みを楽しみ、ゆったりとした時間を過ごしていただきます。あわただしい日常は一度忘れ、身と心を癒す湯治旅に出かけましょう。
※湯治とは宿に滞在しながら温泉の効用によって病気治療や療養を行う治療法。下風呂温泉郷は室町時代より続く歴史ある湯治場であり、古くより「万病に効く良い温泉」と褒め称えられてきました
大人1名様29,000円
(税込 31,900円)
3泊4日・お食事付※
※宿泊する宿は下風呂温泉郷「佐々木旅館」もしくは「まるほん旅館」となります。
※食事は1日目:夕食、2日目:朝食・夕食、3日目:食・夕食、4日目:朝食のみとなります。
※昼食はプランに含まれておりませんので、ご自身でご用意ください。

お湯
下風呂温泉は古くより大湯と新湯の二つの源泉があります。近代では海辺に湧く浜湯が見つかり、現在は三つの源泉を楽しめます。肌触りや温度、天候によって湯花の量が変わるなど、楽しみ方は千差万別。

食
湯治食は「食べ過ぎるべからず」の湯治十戒に基づき、消化に良いものを中心に考案された食事メニュー。オプションで地産の鮟鱇など旬の味覚を追加することもできます。

風景
本州最北端の村・青森県風間浦村の下風呂温泉郷は、どこか懐かしい日本の原風景を感じさせます。真っ赤なビールケースにほこりをかぶった黒電話、カラコロ響く下駄の音。室町時代より続く温泉郷は、今もその姿を変えていません。
心の湯治旅の特徴




湯治方法をレクチャー
先代より引き継がれた湯治を宿の女将が直々にレクチャー。作法やマナーを学び、本格的な湯治を体験できます。

二つの源泉が楽しめる
「大湯」と「新湯」の二つの源泉があり、すべて源泉掛け流し。硫黄香る白濁したお湯は、温泉通をもうならせる名湯です。

湯治文化を学べる
室町時代より湯治場として栄えてきた下風呂は、昔ながらの湯治文化が今も残る温泉郷。その歴史を知ることで、身と心に長く残る湯治旅に。

昭和の風情漂う温泉街
看板や黒電話、赤いビールケースなど昭和風情漂う温泉郷。どこか懐かしい日本の原風景に、散策するだけでも心が洗われます。

海の幸を堪能できる
津軽海峡の海の幸は港町ならではのごちそう。湯治十戒に基づき作られた「湯治食」をめし上がれ。

風間浦村民との交流
風間浦村はお湯と海を愛し、笑顔絶えない「ゆかい村」。優しく世話好きな村民たちと交流し、楽しい湯治の思い出を作りましょう。
ここでしか体験できない、本当の湯治

下風呂温泉郷の湯治について
湯治とは、宿に長期滞在しながら温泉の効用によって病気治療や療養を行う治療法。下風呂温泉の湯治は異なる泉質を十分に体に取り入れ、海沿いの宿ならではの豊かな食をいただき、心身ともに健康的な生活をおくるもの。
霊場・恐山と同質の硫黄泉を持ち、恐山の山の湯(上風呂)に対して海岸の湯(下風呂)とも称される霊泉は「万病に効く良い温泉」と褒め称えられ、古くより切り傷や打撲、神経痛や皮膚病などに効くといわれています。
大湯・新湯はどちらも硫黄泉ですが泉質・効能が異なります。 体への負担が少ないとされる新湯からはじめ、慣れた頃に大湯、そして後半は新湯に戻り、湯治後に通常の生活に戻りやすい体をつくります。


明治20年開業の歴史を持ち、下風呂温泉宿の始まりでもある「まるほん旅館」には湯場に「湯治十戒」なる10の戒律が掲げてあります。湯治客は湯治十戒の教えを守り、湯治に専念した食や生活を送ることで苦難を乗り越え、心身ともに回復していきます。


下風呂温泉郷の歴史
下風呂温泉郷の起源は、1455年(室町時代・康生年間)までさかのぼります。当時の古地図に「湯本」と記載がある通り、刀傷や槍傷に卓効ありと評判の湯は傷を負った武士たちを癒し、戦地をつかの間忘れる安息の地となりました。1656年(江戸時代・明暦2年)には南部藩藩主・南部重信も入湯に訪れ、大名も認める湯治場に。以後は南部藩管理のもと湯守がおかれるようになるほど重宝され、下風呂温泉は南部の地に名をとどろかせました。
下風呂温泉郷を愛した昭和の文豪たち
井上靖氏は小説「海峡」を執筆するにあたり、
知人に下北半島を紹介してもらい、下風呂温泉郷と出会いました。1958年(昭和33年)に下風呂温泉を訪れ、二晩宿泊し、津軽海峡を見渡せる長谷旅館の一室でこの小説の最終章を執筆しました。
また、水上勉氏の代表作『飢餓海峡』前半は下北半島が舞台。水上氏は小説を書くにあたり何度も風間浦村を訪れ、「人間の荒撃(こうりょう) を表現するにもっとも適した土地」と称しています。

特典

湯治教本
古くより伝わる湯治の作法を順守することで、最大限にその効果を発揮します。「下風呂温泉郷湯治教本」は下風呂における湯治の基礎と歴史を知り、より身近に本格的な湯治を楽しむためのものです。

湯治修了証
心の湯治旅にたっぷり癒された後は、あなただけの湯治修了証を贈呈。旅の思い出としてお持ち帰りください。
プラン詳細
1日目 | チェックイン チェックイン後、女将が下風呂温泉郷の湯治についてご説明します。 夕食の時間まで、ごゆっくりおくつろぎください。 お食事の時間は現地にてご相談のうえ、決定します。 |
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2日目・3日目 自由行動 |
滞在期間中の過ごし方は心と身体のリフレッシュの時間です。 ぼーっと過ごしてみたり、湯治教本に習って伝統の入り方で温泉に浸かってみたり、大間までバス旅に行ってみたりと、過ごし方は自由です。 なお、昼食は本プランに含まれておりませんので、ご自身でご用意ください。 |
4日目 | チェックアウト 午前10時まで。 |
宿泊施設
まるほん旅館



温泉系統大湯系 酸性強め
我が家に帰ってきたような雰囲気の漂うまるほん旅館。温泉は酸性の強い大湯系の源泉を引いており、長旅で疲れた体に染み渡ります。脱衣所にある階段を降りると地下に広がる温泉は、その趣ある不思議な空間がリピーターの心を鷲掴みにしています。看板猫てんちゃんは雑誌にも出ていた有名猫で、てんちゃんに会うために利用する方も。
まるほん旅館の詳細
佐々木旅館



温泉系統新湯系
優しい女将さんと看板猫・みぶちゃんがお出迎えします。佐々木旅館の温泉の特徴はなんと言っても「ヒバ」。これは青森県の代表的な木の一つで、そんなヒバを独り占めできる最高の空間を提供します。まるで森の中にいるような心地にさせてくれる癒やしの空間が広がります。さらに窓を開けると感じる、潮の香りと硫黄の香り、ほんのりと感じる緑の香りが贅沢に自然を感じさせます。
佐々木旅館の詳細
滞在中の過ごし方
shimofuroカフェでゆったり読書

本州最北端の村に唯一存在するカフェは、優しいオーナーと可愛い猫店長&猫店員たちが待っている、こだわりのコーヒーがいただけるお店。下風呂温泉郷にお越しの際は、ぜひほっと一息つける「shimofuroカフェ」で湯上がりのコーヒーをどうぞ。
shimofuroカフェ
オリジナル木工作品づくり

風間浦村易国間にある「わいどの木」では、青森ヒバを使った手作り木工体験をすることができます。箸への名入れやなべしきなど、オリジナルの木工作品が作成可能。作った作品はお持ち帰りできます。
オリジナル木工作品づくり
青森県風間浦へのアクセス

青森県風間浦村は、本州最北端の地、青森県下北半島の北西部で津軽海峡に面した海岸線に位置し、東西約20km、南北約8kmと細長い地勢に、総面積の約96%が山林・原野の自然に恵まれた地域です。東部と南部はむつ市に、西部は大間町に隣接し、北部は津軽海峡を隔てて北海道に面しています。
下北駅から下風呂までの公共交通機関はバスのみになります。JR下北駅から下北交通バス・佐井線に乗車いただき、「下風呂温泉」バス停で降車ください。詳しいアクセスや観光情報は「下北ゆかい村」ウェブサイトをご覧ください。
青森県風間浦村へのアクセス