2022年10月1日(土)、10月2日(日)に、風間浦村産の海藻を学ぶため、柴田学園大学短期大学部の生徒たちが風間浦村を訪れ、フィールドワークを行いました。
風間浦村では、地元で水揚げされる海藻の消費拡大や漁業者の所得向上、地元の地域資源である海藻の魅力向上を目的として、栄養学に取り組む柴田学園大学短期大学部と連携し、海藻を使った新たなレシピ開発を行い、魅力を発信していくことに取り組んでいます。
取り組みの一環として、生徒たちが風間浦村を訪問し海藻の種類や収穫時期などの海藻について、風間浦村の現状や歴史について学びながら、地元の方々と交流をしながら調理体験を行うフィールドワークが開催されました。
風間浦村は、活いかや鮟鱇が名物ですが、ふのりや昆布をはじめとする海藻も多く水揚げされます。風間浦村蛇浦地区にある産地直売所「ふのりちゃん」は、地元産の海藻に特化して販売をしています。海藻について学ぶため、生徒たちは地元の青年漁師やかざまうら産直友の会の方々から直接、海藻について教えて頂きました。昆布の種類や見たことのない海藻、珍しい海藻など、風間浦村ならではの海藻もあり、生徒たちは興味津々で地元の方に質問しながら海藻について勉強しました。
風間浦村の歴史や、村の現状・課題などについても学びます。温泉街として栄えてきている下風呂温泉を中心とする観光業や、活いかや鮟鱇・海藻を収穫する漁業の現状を知り、自分たちが海藻を使って新たにレシピ開発するにあたってのヒントや、産業を活用した商品提案についてのきっかけとなりました。
宿泊は風間浦村の温泉街に宿泊。旅館で出される食事も勉強の一つです。海藻だけではなく、地元で採れた食材・地元で食べられている調理方法などを旅館の女将から教わりました。この日はいかのごろ(肝)といかの身・野菜を陶板で焼く「いかのごろ味噌焼き」や、あわびのグラタン、お刺身やもずくの酢の物などが提供されました。生徒たちが海藻について学びに来ているという事で、朝食ではイカの塩辛と、地元で採れる海藻「まつも」を使った旅館の名物料理を頂きました。
2日目は風間浦村や下北地区で食べられている海藻のレシピを、地元の方と調理しながら交流を行いました。地元の料理を教えてくれたのは「浜辺まりちゃん」と「山田まりさん」の二人のまりさん。この日作った料理は4品で、「ひじきおこわ」「もずくとあかばぎんなんそうのお吸い物」「ふのりの天ぷら」「こざるめの和え物」を調理。この他地元の方が作ってくれた「二種の昆布の煮つけ」「天草の林檎ゼリー」をみんなで食べました。
「あかばぎんなんそう」や「こざるめ」など見たことのない海藻に生徒は興味津々です。海藻の戻し方などの郷土料理について、風間浦の昔話など、交流を深めながら調理を行い、みんなで美味しくいただきました。
今回実施したフィールドワークの内容を生かしながら、柴田学園大学短期大学部北山特任教授監修のもと、生徒たちは授業の中で風間浦村産の海藻を使った新レシピの開発を行っていきます。海藻を活用したレシピについては完成後発表予定です。
皆様ぜひお楽しみに!